BlueberryStream

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#艦これ のソーシャル性の考察

まず、読んでいただきたいのが以下の記事。

「艦隊これくしょん -艦これ-」はいかにして生み出されたのか。その思想から今後のアップデートまで,角川ゲームスの田中謙介氏に語ってもらった - 4Gamer.net

このインタビュー記事の中で、艦これのプロデューサー兼ディレクターの田中謙介氏が以下のように語っています。

ソーシャルゲームと言うとき,チャットやギルドだけが「ソーシャル」じゃないと思うんです。せっかく,こんなにたくさんSNSなどの環境があるんだから,そういうものを利用しながら仲間達といろいろ情報交換して,一緒に盛り上がるのも「柔らかいソーシャル」じゃないかな,と。

勘のいい方は、記事タイトルとここまでの内容でこれから先に語りたいことをお察しいただけるかもしれません。

今回、この記事を書こうと思い立ったのは大臣さんのツイートによるものです。

ここだけ引用してしまうと、前後の文脈がなくて誤解される可能性があり、非常に申し訳ないです。なので、ぜひこのツイート周辺にも目を通していただければと思います。*1

さて、ちょっと言葉に辛い部分がありますが、私も概ね同意見です。

一昨日からゲーム内で期間限定海域イベントが開催されていますが、この艦これのイベント、これまでのイベントとは違い「出撃艦隊全体での索敵値」によって進撃できるルートが決まるようです。これについては、公式コミュニティの運営鎮守府からのお知らせにて告知されています。

しかし、通常海域において、出撃艦隊の艦種構成によって進撃できるルートに偏りがあり、こちらについてはどこかで公式からお知らせがあったかどうかはわかりません。もしかしたら、どこかでお知らせがあったかもしれません。

以前、公式コミュニティ内で1プレイヤーさんが立てたトピックに、公式アカウントが攻略情報を書き込むといったこともありました。*2最近は、こういったことはないのかもしれません。

このように、ゲーム内で拾える情報・攻略に結びつくきっかけがそもそもなかったり、公式アナウンスの場以外で発信されたりと、公式が情報発信方針がブレているように感じます。また、公式ページには「艦これの最新情報をチェック! 公式Twitterアカウント」とあるように、Twitterからの情報発信に熱心だったりもします。

というところで、冒頭の引用に立ち返ります。どうやら、艦これファミコン時代のように「友達同士で攻略情報を共有して、みんなで攻略してね!」というスタンスなのかもしれません。いまやファミコン時代と違いインターネットがあるので、友達同士でなくとも容易に攻略情報を手に入れることができます。その中に公式からの非公式な場での発言も含んでるよ、と公式は思っているかもしれません。

ただし、この冒頭で引用したようなことを艦これは公式にアナウンスしたかどうかは怪しいと思っています。インタビュー記事はアナウンスとは違うと考えています。しかし、ゲーム内で「Twitterなどで他の提督と情報交換しよう」なんてアナウンスしようものなら一気に世界観が崩れてしまうでしょう。では、どうやってアナウンスをしたらよいか…。その導線を今から設けるのは、とても難しいことかもしれません。最初からそういうものだとして提供されていたら違ったかもしれません。

「ゲームから与えられた情報・きっかけでは気づくことができないゲームシステム」が嫌だという方に「ゲームの作り手がこういう考えなので、ネットで情報をあさりましょう」なんて言うつもりで記事を書いてるわけではありません。おそらく、嫌だという方は、ゲームの作り手がどう語っているかなんてものを抜きに単純に「やりこみ・研究するきっかけすらないシステム」を強要されるのが嫌なんだと思います。私も嫌です。嫌ですが、クリアできないのがもっと嫌なので、調べたり他のプレイヤーに聞いちゃったりします。でも、そういうところを解析して研究してる人たちがいるんですよね。解析というよりは統計を取ってるだけの感じもしますけれども。なんら相関がないだろうというパラメーターとその影響を見つけるのはすごいなぁ、と思います。でも、人間が作った相関なので、なんらかのきっかけで気づく人たちもいるのかなぁ、なんて思ったりもします。

今回の記事は考察ということで、なんらかの主張をするつもりはないので、ここでおしまいとします。

*1:関係があるツイートを全部引用するのはさすがにツラいです。

*2:さすがに、そのトピックを発掘することはできませんでした。ごめんなさい。